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空の青さが、やけにムカツク

『揺れるココロ、と高鳴るドウキ』__完全自作の小説・詩・散文サイト。携帯からもどうぞ。
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13:47
○○県××群○村に到着。
新人のY君は車に酔った模様。
田舎道のせいかカーブが多かったせいだろうか。
しかし年明け早々■■こんな仕事をするなんて俺もついてない。オカルト雑誌記者の宿命か。

14:■
30分程かけて村の中を探索した。
携帯が圏外であること■Y君が嘆いていた。
それは置いておいて調べた結果↓
家は全部で三十戸余り。
すべて廃■。うち、完全に潰れている家が七戸。玄関が崩れて入れない家が五戸。
何戸かデジカメで撮影する。

15:00
村のいわれを■モ。
大正の終わりに大きな火災が発生し、村の半数近くが死傷。昭和に入り、鉱山にて■崩落事故。この二つの犠牲者達が夜な夜な徘徊するという噂がたつ。そして村人達が村を捨てる。
二つの事故は人■的な可能性があり、その理由はこの地にダムを作るためと言■れている。
その後、ダムの建設が始まるも、怪異のせいで諦めたとか。

15:08
きつねの嫁入り。
本物の怪奇現象が見られるかもしれない。
少しワ■ワクする。

■:31
何も起こら■。
今回の取材は体験ルポのため、この村で一泊しなければならない。
しかしY君は「嫌な予感がする」と帰りたがっている。説■に苦労する。

15:55
山に囲まれているためか、日没がもう始まっている。
Y君は夜、一人で町のホテルに帰すことになった。
仕方がない。
夜は一人で泊まり、朝方Y君が迎えに来る手筈に。
いまだ、何も起こらず。

16:36
比較的状態の■い家を見つけた。
今日の宿泊場所はここに決める。
話を聞いてみると、Y君にはちょっとだけ霊感があるらしい。
■の気配はしないが、背中がチリチリとして落ち着かないのだと言う。
夜の撮影で心霊写真でも撮ってもらいたかった。
自分はまだ本物の怪■現象に立ち会ったことはない。
今回もどうせ何も起こらないだろうと思っている。
ネタを探しに歩いてみるか。

16:51
つむじ風が多発。
Y君は怯えているが、地形のせいだろう。
特筆すべきこと、他に無■。

17:10
火事の跡を見てきたが、何も残ってはいない。焼け焦げた木材が■■。
写真を撮るが霊らしきものは写っていない。やはり今回もガセか。

17:29
車のエンジンがかからない。ガソリンも満タン。バッテリーにも異常ないのに。隣町で借りたレンタ■ーなので、き■んと整備もされているはず。
Y君が怯えている。

18:00
結局、車は諦めるしかなさそうだ。
Y君と二人で村に泊ま■ことにする。
Y君、パニックを起こさなければいいが……。
見ていて少し心配になる。

18:■
家の中から布団がいくつか見つか■■■
これで寒い思いをせずに済みそうだ。

18:25
Y君が布団を頭からかぶり、顔を出そうとしない。
話をする分には大丈夫。
結局夜の撮影は俺一人か。

20:16
撮影中、ちょ■と不思議なことがあった。
夜の廃屋を撮ったのだが、確認してみるとモニターは真っ黒。何も写って■ない。
フラッシュも正常に点いたのに。
同■所で二、三度ためしてみたのだが、結果は同じ。しかし隣の家は普通に撮れる。
やはり何かがあるのか。少しドキドキする。

20:42
■君を待たせた家へ戻ると、彼に批難された。
一人で家に居たときに何か起きたらし■
ラップ音が■■ていたということだが、俺には風で家が軋んでいる音としか思えない。
何とかな■め、昼に買っておいた夕食を食べる。

20:57
確かに聞こえた。

21:10
Y君の怯え方が尋常ではないため、早めに■寝することにする。
■■■■■■■■
どういうことだ!?

21:45
十五分程前だから、■時半頃だろうか。
Y君が呻き、突然吐いた。
しかし胃の内容物は先程食べたコン■■弁当ではなく、髪の毛。
胃液にぬらぬらと絡まり、大量の黒髪が吐き出されたのだ。
意味が分からない。
とにかく■■■掃除した。
Y君は吐いた後にすぐ寝てしまった。
何事も起きなかったように。

2■:22
さっきのことが、まだ納得いかない。

22:50
これがラップ音か、確かに聞こえた。
今でも激しく鳴っている。
Y君を起こそうとするがまったく起きない。
起きても怖が■■■だろうから、このまま寝かせておくのも■■■
とりあえず、この音をICレコーダー■録音しておくことにする。

23■03
うるさくて眠れない。

23:10
何だこれは?
眠れないので、先程撮ってきた写真のチェックをしていた。
デジカメの液晶モニターに妙な光が写り込んでいる。
■■■データには人の顔らしきものも■
背筋に冷や汗が流れる。

23:40
■■のなかのものがとんでる!
ポル■■ガイストか?

24:00
家の中が■■■なった。
■■■■この村■本物■■■■

25:00
寝ていたら誰かに起こされた■■■■■
Y君は眠った■■。あの声は誰のものだ■■■

2■■45
大変だ■Y■が息をしていない。
いったいいつから!?
■■車■動かない。
どうしたら■■■

26:00
■が!手がたくさ■!!
払い■けても次■ら次から!
皮■の焼けた手も見え■■村の連中■■わざか!?


ここから先は、血に染まって読み取ることはできない。
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■の意味
こんにちは。
■の意味が最後になってようやくわかりました。
とても良い雰囲気の話ですね。
私好みです。
次なる作品に今からwktkしていてもいいですか?
たったかた~ 2008 / 01 / 08 ( Tue ) 15 : 40 : 14 編集
Re:■の意味
ありがとうございます。
■はちょっと冒険したので理解して頂けて良かったです。
えーと、次は詩の予定なので、その次にご期待下さい(^_^;)
【 2008 / 01 / 11 21 : 26 】
無題
手のひらに汗がどっと出ました。
今回も素敵でした。
NONAME 2008 / 01 / 09 ( Wed ) 16 : 40 : 07 編集
Re:無題
やる気が出てきました、ありがとうございます。
これからも精進するのでよろしくお願いします。
【 2008 / 01 / 11 21 : 26 】
すごい!
『廃墟に落ちてた日記』
っぽくていい!

最初は、自分が記者みたいな気分で読み進め、
記者が慌てだした辺りから、日記を読んでいる感覚になり、
最後の落ち。

すごい!
774っていう。 2008 / 01 / 10 ( Thu ) 17 : 00 : 21 編集
Re:すごい!
緊張感が伝わったようですね、良かったです。
オチも良い方向に効果が出たみたいですね。ちょっと実験的なものだったので安心しました。
【 2008 / 01 / 11 21 : 26 】
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