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空の青さが、やけにムカツク

『揺れるココロ、と高鳴るドウキ』__完全自作の小説・詩・散文サイト。携帯からもどうぞ。
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幸せの歌を作った人は幸せを求めていた。


幸せの歌を唄う人は不幸せの中にいた。


幸せの歌を聴く人は仮初めの幸せに身を委ねていた。


幸せの歌を嫌う人は泥沼の中にいた。


幸せの歌を知る人は、みんなみんな傷を抱えて生きていた。


  

あなたは森で眠る美女 あなたは眠る森の美女
誰かのキスで目覚めるまでは 永久に覚めない夢の中
ぼくはあなたにキスをした そっと優しくキスをした
しかしあなたは目覚めない もちろんあなたは目覚めない
なぜならぼくはあなたのコビト だって私は忠実な召使い
どんなにぼくが愛していても いくらあなたに口付けしても
あなたは目覚めることなはい あなたが目覚めるわけもない
だからぼくは待ち続けるのさ あなたに王子がキスする時を あなたが目覚めるその時を
ぼくはあなたを見守り続ける そっと遠くから ずっと近くから
あなたの笑顔を あなたと王子の幸せの時を
  

突然ですが、著者『クモリのちハレ』の体調悪化のため一時更新を休止します。
小さなブログですが見に来てくれていたみなさん、ありがとうございました。

『クモリのちハレ』は今も新しい話の構想を練っているところだと思います。
きっと近い将来また細々と再開することになると思いますので、その際は
応援よろしくお願いします。

更新担当より
  

「言葉って本当に魔法みたいなものだよな。もしオレが何の脈絡もなく笑ったとする。
その時、君は怪訝に思うことだろう。
そこで俺が理由を言うんだ。理由はなんだっていい。
例えば昨夜に食べたヨーグルトが実は腐った牛乳で、とても大変な目にあったことを思い出したんだよ。とかね。
すると君は納得する。
初めに持った不審な気持ちは跡形もなく消えてしまうわけだ。
その理由が嘘でも本当でもね」
「――どういうことよ」
「本当はもっと恥ずかしい失敗を思い出していたのかもしれないだろう。
君に言えないくらいの間の抜けた話だったのかもしれない。
もし笑う前に沈黙があったとして、その沈黙に耐え切れなくなっただけかもしれない。
君以外の女の子を思い出していたのかもしれないし、君を殺すためのいいアイデアが浮かんだのかもしれないね。
だけど俺は言うわけだ。『ヨーグルトを食べたら…』とか言う嘘をね。
君は俺の嘘を信用して二人で笑う」
「――」
「――逆に今みたいなことを言って、君を嫌な気分にさせることもできる」
「――そうね。嫌な気分になったわ」
「ホント、魔法みたいだよね」
「……」
「あれ…怒った?ゴメン謝るよ」
「――そう思っていなくても謝る言葉は出せるしね」
「いや――あれ?ごめんよ、本当にごめん。愛しているからさ」
「――ホント、魔法みたい」
結局、二人は別れた。
  

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