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空の青さが、やけにムカツク

『揺れるココロ、と高鳴るドウキ』__完全自作の小説・詩・散文サイト。携帯からもどうぞ。
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 あはははは。
 見て!見ておくれよぼくの腕を。
 体が腐って溶けているんだ。
 ほら、指先から脂肪がぽたりと垂れていく。
 ぐにゃぐにゃになって、骨が支えられないよ。きっと筋肉が体内でほぐれてしまっているんだろうね。
 頭がくらくら、ぐらぐらと、意識までが溶けているようだ。
 楽しい。何て楽しい気分なんだろう。
 ぼんやりと腐っていくよ。
 ふらつきながら、踊るような足取りで。
 時とともに目玉が垂れ下がり、鼻の穴から良く分からない液体が流れてくるね。
 歯がぽろぽろと抜けて、唇が閉じられない。
 でも気分はとっても素敵なんだ!
 信じられるかい?
 駄目になるって愉快なものだね!
 堕ちて行く!
 堕ちて行くよ。
 頭の穴から悪魔が脳髄をすすり続けてるみたいな感覚。
 世界の終わりさ。
 ねぇ、みんなも狂っちゃいなよ!
 何も考えず、何もしなければそれで良いのさ。
 人生を浪費していると嘆いていても仕方がない。
 ほら、最高の気分だろ!?
 ――でもどうしてだろう?涙がこんなに溢れてくる。

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「タカシ君」
名前を呼ばれ、ぼくは振り向いた。
そこにはケイコが立っていて、ぼくの視線をパッと捕らえた。
それからぼくの視線を彼女の視線でグルグル巻きに固定し、逃げられなくする。今度はそれをゆっくりと引き戻す。
ぼくはまるで釣られる魚みたいに、彼女の方へ引かれて行く。
ぼくの体、彼女の体、顔と顔が近付き、目と目、口と口が近寄る。
そして、ぼくらはキスをした。

――それからぼくらは、付き合い始めた。
  

荒れ果てた台地に咲く一輪の花。いや、草一本だっていい。
そんなものがあったら摘み取ってしまえ。
何もいらない。
あったら、全部捨ててしまえ。
全て壊してしまえ。

何もいらない。
渇いた心、それだけがあればいい。

渇いて罅割れた大地の上で、ぼくの渇いた心が風に震える。
冷たい風に怯えながら、ぼくの心は息もできずに、ただただ悲しむだけなんだ。

何もいらない。
渇いた心に冷たい風、それと罅割れた大地。

――それだけがあればいい。
他には何もいらない。

ぼくは傷付いたっていい。
いや、寧ろ自傷する。

何故なら、ぼくは自分のことが嫌いだから。
何故ならぼくは、自分自身を憎悪しているから。
  

頭が壊れてフッ飛ンだ
夢と現実一緒になって 空気と混ざってドロンと消える
シャボンの泡より儚く薄く 君の命とおんなじ運命
電波の入らないテレビを見てる ちっとも楽しくなんてないのに
砂の嵐のその中に 砂のお城を作って遊ぶ
爪が割れて食い込んで クスクス笑って『おしまいよ』?
何だか意味が分からない? 君の目玉と一緒だね
どんなにそこで弾けてみても ぼくの頭に敵うまい
ぼくが作った赤い花 残らずキレイに食べてくれ
ぼくが少しも苦しまないように
――間違っても押し花にはしてくれるなよ!

霧の中の蜘蛛の糸 ぼくと同じでよく見えない
雨の音 時計の歯車 人の群れ
ぼくの頭は黒い箱 ドグラとマグラでエロとグロ
地球の果てまで飛んで行け 飛べ飛べ飛べ飛べ飛んで行け
飛べ飛べ飛べ飛べ飛んで行け
飛べ飛べ飛べ飛べ飛んで行け
  

「ぼくは空を飛びたい。だから翼が欲しいんだ。君の翼をぼくにくれ」
少年はそう言うと、少女の翼を静かに剥ぎ取る。
少女はすでに飛ぶことを嫌い、絶望し、疲れていたので、黙って痛みに耐えていた。
少年は剥ぎ取った一対の翼を自分の体に付けようとする。しかしそれはどうやってもできなかった。
悔しそうにして、少年は翼を返す。
だが少女は受け取ろうとしない。
仕方がないので、少年はその場に翼を置いて立ち去った。


やがて少女は成長して女となる。
女は空飛ぶことを再び願った。
昔、自分の捨てた翼のことを思い出す。
女は必死に探し、ようやく翼を見つけた時、すでにそれは腐っていた。
使い物にならない翼を手に、女は一人、寂しげに涙を流す。

  

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